制御盤はその設置場所に合わせた筐体の違いによって屋内用=屋内盤と屋外用=屋外盤に分類されます。
まず、屋内盤と屋外盤の概要を説明しましょう。
工場などで温度や湿度が管理されている屋内に設置される制御盤、屋内盤の場合だと、筐体に求められるのは防塵対策のみというケースが一般的。チリやホコリの侵入を防ぐのが主たる目的で、筐体の特性という面ではメーカーや製品による大きな違いが出しにくいともいえるでしょう。
文字通り施設の外に設置される屋外盤の場合、筐体には防塵対策に加えて防水対策や熱対策も求められるのが基本。屋内とは異なり、温度や湿度をはじめ天候などにも大きく影響される設置環境で、制御盤として適切かつ安定した制御を維持するために、よりしっかりとした筐体でないと屋外盤での実用には不向き。筐体に求められる機能性の中でも重要度の高い点を3つほどフォーカスして、以下に紹介します。
屋外盤では筐体が防塵・防水設計になっている必要があります。風雨などの影響で内部に水や異物などが侵入しないように、密閉性の高い構造であることが必須要件。筐体は水切り形状になっているか、開閉部のパッキンや熱対策用のフルィターやファンなども防塵・防水のレベルが高いか、チェックすべきポイントは複数あります。
なお、メーカーの公式HPで仕様を見ると、IP保護等級で防塵・防水性能を明示しているケースもあり、設置環境に合った等級をクリアしているか、確認しましょう。
夏場など外気温が高い時期、熱対策をしていない制御盤があったとして、内部温度は外気温より高くなってしまうので、屋外盤での熱対策も必須要件。上で触れたように、熱対策としてフルィターやファンを設置すると同時に、遮光板を付けることで外気温の影響を受けにくくするといった機能も欲しいところ。
塩害対策は屋外盤の筐体における必須要件とまではいえないのですが、海に近い立地環境といったケースでは十分検討したいポイント。筐体に使用する鋼材をステンレスなど防錆性に優れる素材にしたり、塗装にも耐塩仕様の塗料を使うといった製品をチョイスしましょう。
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