制御盤の外観は把手だけの箱状のものもあれば、スイッチやランプなどが付いているもの、一部内部が見えるものなど、用途などによって異なります。制御盤としてコントロールする機器や設備は同じでも、設置環境に合わせた筐体の設計・仕様が必要で、制御盤メーカー選びでは筐体の設計・製作体制なども加味して比較検討することをおすすめします。
制御盤の筐体に使用される素材の中でもスタンダードとされるのが鉄=鋼板。他にもステンレスやアルミ、樹脂などが素材として使われています。それぞれ素材が持つ特性は、制御盤の設置環境によって選択される傾向があり、代表的なパターンを挙げておきます。
例えば、海岸が近く塩害対策が不可欠で、防錆性能を重視するような設置場所だと、錆びにくいステンレスが適しています。小型軽量化を求められるようなケースだと、アルミを使えば鉄よりも軽量になるでしょう。
ただし、材料はコストにも影響するので、素材の選択と合わせてメッキや塗装などの表面処理も含めて、必要となるスペックの実現方法を検討することになります。
設置場所という意味では、導入する施設の屋内なのか屋外なのかによっても制御盤の筐体に求められる性能は大きく異なります。
特に屋外用制御盤の筐体では、防塵対策や防水対策が不可欠。雨水や風に舞うチリやホコリが制御盤内部に侵入しないように、きっちり密閉できる構造でなければなりません。同時に、雨水が入りにくいように水切り形状の筐体になっているか、防水・防塵性能を表すIP保護等級はいくつかなど、メーカー及び製品選びのチェックポイントもあります。
筐体の素材や構造、性能などが導入企業側の設置環境にマッチする製品があればいいのですが、必ずしもニーズを満たした製品が見つからない場合、既製品ではなくオーダーメイドの設計品という選択肢もあります。
特に、自社の電気面に合わせた設計が必要なケースなら、オーダーメイドがおすすめ。それ以外でも、サイズやメンテナンス性、大量導入など多角的に見た時、既製品で妥協するよりオーダーメイドの設計品の方が結果高コスパになる可能性もあります。
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各メーカーを設計品or既製品/屋外用or屋内用という
2つの軸で比較しました。
上記の重要な2つの軸で比較しながらも、導入する側としてやはり気になるのは、製品の品質ですよね。
そのため、設計品については納入実績数、
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