制御盤用語集

屋外盤

屋外用の制御盤を意味します。防塵・防水性能や遮熱性能などに優れ、海岸線に違い設置場所向けには塩害対策が施されているケースもあります。

屋内盤

屋内用の制御盤を意味します。防塵対策がなされている製品もありますが、屋外盤に比べて保護機能は重視されない傾向があります。

制御盤

機器や設備などの動力を制御＝コントロールするための盤。分電盤から供給された電気を使って、工場の生産ラインの管理などを行います。

分電盤

配電盤から送られる電気を施設内各所に振り分ける盤。制御盤に電気を送るのは、動力盤とも呼ばれます。

配電盤

電力会社から送られてくる電気を施設で使用できるように変圧して、分電盤に送るための盤。

キュービクル

受配電盤とも呼ばれ、電力会社から提供される電力を高電圧から低電圧へと変圧する設備を意味します。

条例キュービクル

キュービクルで蓄電池を搭載している場合、火災予防条例準拠の蓄電池工業会認定メーカー製であることが求められ、これを条例キュービクルといいます。

デジタルサイネージ

大型ディスプレイで動画や静止画によるコンテンツを表示するツール。広告や情報発信、案内などで利用され、電子看板とも言われます。

耐塩仕様

海岸に近いエリア向けの塩害対策に関する仕様。キャビネット工業会や日本冷凍空調工業会の基準に基づいて、耐塩仕様と重耐塩仕様とが定められています。

粉黛塗装

制御盤をはじめとする盤の塗装で使われるスタンダードな塗装方法。粉体状の塗料を静電気によって付着させるため、パウダーコーティングとも呼ばれます。

保護等級（IP）

国際電気標準会議が定めるInternational Protectionの意味で、防塵・防水耐性をコードで表します。

溶剤塗装

盤の塗装で使われる溶剤はメラミン、アクリル、ウレタン、フッ素。設置場所など用途に合わせて塗料もチョイスされます。

ISO

International Organization for Standardization＝国際標準化機構の略。工業関連では品質マネジメントシステムのISO9001や環境マネジメントシステムのISO14000といった認証がよく知られています。

中央監視システム

規模の大きなビルなどで、空調・照明・防犯・防水・給排水・動力設備といった施設内の各種機器を一元的に監視するためのシステム。

グラフィックパネル

機器や設備などの稼働状況が視認しやすいように表示するためのパネル。系統図によりシステムとしての構成もわかるようになっています。

コントロールセンタ

主回路開閉器や保護装置、監視・制御器具といった各種ユニットをひとつの外箱に組み込むもの。

シーケンス制御盤

シーケンス制御盤は、あらかじめ決めておいた順番に沿って、各種制御を実施する制御盤のこと。例えばA・B・Cと3つの処理がある場合、Aが終了したらBを、Bが終了したらCの内容を実施します。とてもポピュラーな制御盤の種類で、洗濯機や食洗機のように、身近な家庭製品に広く用いられています。

シーケンス制御盤を使用すると、さまざまな機器を自動化することが可能です。最初から命令を組み込んでおくだけで、以後は複雑な処理も反復させられます。

電磁開閉器

電磁開閉器は、電気回路の入切を切り替え、制御するスイッチのこと。マグネットスイッチとも呼ばれています。制御盤に使用される機器の一つで、大きな電流が流れて負荷が生じないよう保護する役割を持っています。

電磁接触器

電磁石の吸引力を活用し、接点を開閉する役割を持つスイッチのこと。負荷の動作を切り替える役割を担っています。電磁開閉器とは異なり、サーマルリレーを持たないのが特徴。もし過負荷への保護が必要な場合、保護装置を取り付ける必要があります。

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