電気を使う施設・設備の各種盤について、改めて配電盤と分電盤、そして制御盤は何が違うのか、それぞれの役割に基づいて説明していきます。
電力会社から提供される電気を施設側で受電する設備。変圧器を介して適切な電圧に変圧する機能があり、分電盤へと電気を送ります。
電気を施設内の各所に分けて送るための設備。照明やコンセントなどに送電する電灯盤は単相100V/200V、空調設備やポンプ類、各種生産機器・設備などに送電する動力盤は三相200Vと分類されていますが、どちらも分電盤にカテゴライズされるもの。漏電や過剰な送電の防ぐためのブレーカーが付いているのは、工業用途でも家庭用途でも同じです。
分電盤(動力盤)から送られてくる電気を利用して、設備や機器の動作を制御します。外観上はスイッチやランプなどがあり、内部にはシーケンサーやリレーインバーター、ブレーカーなどが設置されています。
配電盤や分電盤との役割の違いを踏まえて、制御盤のメーカーを比較検討する際に知っておくべき基本的なポイントを2点、以下に紹介します。
制御盤メーカーの多くは配電盤や分電盤も取り扱っているもの。従って、制御盤メーカーを複数社リストアップして比較検討する際、製品ラインナップで取り扱っている盤を比べるよりも、メーカーによる違いを知りたいのであれば、筐体部分に着目しましょう。
筐体設計には、得手不得手を含めたメーカー特性が出るもの。実際に導入する環境のニーズに合うメーカーなのかを見極めるためにも、筐体を比較するとメーカーによる特性の違いが見えてきます。
比較にあたって重視すべきポイントは2点。設置場所と製品の製造方式です。
設置するのは屋内なのか屋外なのか、環境によって筐体に期待される機能は大きく異なります。屋外の方が、耐久性やメンテナンス性を重視した製品選定をすべきでしょう。
製造方式とは、設計品か既製品かの違い。既製品の方が安くて比較的短期に入手できますが、カスタマイズしないと要件に合致しない用途なら、設計品でないと用をなさないこともあるわけです。
つまり、メーカー比較では屋内or屋外、設計品or既製品といった観点で、自社のニーズにマッチした製品なのかをチェックしましょう。
当サイトでは、様々な仕様、用途に特化した屋外盤、屋内版、制御盤を扱うメーカーを多数紹介しています。
自社のニーズにあったメーカーをトップページから探してください。
このサイトでは国内の制御盤メーカーを徹底調査し、
各メーカーを設計品or既製品/屋外用or屋内用という
2つの軸で比較しました。
上記の重要な2つの軸で比較しながらも、導入する側としてやはり気になるのは、製品の品質ですよね。
そのため、設計品については納入実績数、
既製品については品質に直結する試験設備の豊富さが
最も豊富な3社をピックアップしています。
設計品(屋外)なら
設計品(屋内)なら
既製品なら
※それぞれ以下の条件で選定
屋外・設計品なら…Google検索「屋外盤」上位10社(2022年1月時点)のうち、公式HP記載の屋外盤の納品実績数が一番豊富な企業(年間20,000面以上)
屋内・設計品なら…Google検索「屋内盤」上位10社(2022年1月時点)のうち、公式HP記載の屋内盤の納品実績数が一番豊富な企業(累計5,000面以上)
屋内外・既製品なら…Google検索「屋内盤」「屋外盤」の各上位10社(2022年1月時点)のうち、実験施設の種類が一番豊富な企業(耐震、風雨、防塵、防水、日射、短絡試験)